糖尿病内科
【糖尿病治療に対する思い】
以前、大病院で勤務していた頃、定期通院が面倒でおろそかになり、放置される患者さんを多く見受けました。そのような患者さんが、数年後に自覚症状に気づいて受診されたときには、すでに合併症が進行していて深刻な状況になってしまっているということが多くありました。
私はよくクリニックの患者さんにこう言われます。「前の病院の医者に比べたら先生は全然怒らないですね」と。それに対して「どうですか?」と聞いたら「嬉しいです。そして病院来るのが楽になりました」。これこそが患者さんの幸せだと思います。そして同時にそうやって笑顔で来てもらい、治療にやる気を出してもらえれば我々医者もハッピーです。
「怒る」ことで、患者さんが嫌になり病院から足が遠のくのは、患者さんの利益を失うことになります。つまり本来我々は糖尿病専門医として「正しい治療をおこなっている」、あるいは「おこないたい」と常々考えています。しかし患者さんに「怒る」ことで、信頼関係を失ってしまうことがあります。これは患者さんの利益の喪失です。これでは患者さんを良くしたいと思っていても叶いません!
怒るのではなく、説明し、よく話し合い、納得してもらう。そして楽しく笑顔でお互い診察室で向き合えるそんな関係が一番素敵ですね。糖尿病があっても元気で明るく充実した人生を送っている患者さんはたくさんおられます。当院に来ていただく皆様にそのようになってもらうことが私の願いです。
【糖尿病 動画解説】
①あいさつ~糖尿病とは |
②糖尿病のタイプ~症状 |
③糖尿病の合併症 |
④糖尿病の診断方法 |
⑤糖尿病のコントロール目標 |
⑥糖尿病の治療について |
⑦糖尿病の食事療法と運動療法 |
【当院で可能な検査】
血糖値
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
尿検査
血算(CBC)検査、CRP検査
心電図、レントゲン撮影
など
【主な診療内容】
糖尿病や生活習慣病全般についての相談や治療
インスリン治療やGLP-1注射
管理栄養士(要予約)による食事相談
【よくある質問】
Q血糖値はきになるのですが検査がこわいです。糖尿病といわれることに抵抗があります。
A糖尿病は早期発見、早期治療が大切です。早期に治療を始め、しっかりコントロールすれば糖尿病がない方と全く同じ生活ができますので、怖がらずに早めに検査をお受けすることをお勧めします。
Q合併症がこわいのですが…。
A合併症は早く発見することで、より治療がしやすいのです。定期的に検査を行い合併症を早い段階で見つけることが大切です。おそれることはありません。
Q治療しても血糖値がよくならない のではないかと心配です…。
A大丈夫です。必ず何か原因があります。色々話し合い、専門的な目線で考えつつ、患者さんと一緒に原因を見つけ解決していくことが大切です。
Qたくさん薬を飲まなくてはいけないのでしょうか?
A糖尿病のお薬には1週間に1回飲めばいいものや、効果が異なるお薬が合わさって1錠になっているもの(「合剤」といいます)などがあります。そういったお薬を上手に組み合わせてなるべく飲むお薬を少なくするように心がけています。そして最も大切なことは飲んでるお薬を定期的に確認して必要ないものは減らしていくということです。そのようなお薬確認も心がけています。
Qインスリン注射がこわいです…。
Aインスリン注射をこわがる必要はありません。最近のインスリンの針は開発研究の進歩のおかげで、ほぼ痛みはともないません。またインスリン注射と内服薬を同時に行う治療法はとても効果的で最近では非常に多く用いられています。インスリン注射について丁寧にご説明いたします。